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奪取 - 真保祐一 |
Epigonens読書企画 山本周五郎賞受賞作品を読もう!!
第10回受賞作品である今回は『奪取』です。 真保祐一 著,平成9年度受賞作品。
って Ale!? たしか前回も第10回受賞作品で平成9年度受賞作品だったような??
そうなんです この年は2作品が受賞してるんですね。 理由とかは知らんス。
まぁそんなわけで ハラハラドキドキ系の偽札モノってなんかすげーテキトウなジャンル分け。 長編です。
率直に言えば面白かったです。
893がらみのサラ金から借りてとっても理不尽に膨れ上がってしまった借金を返すために よーしお父さん偽札作っちゃうぞっ!! っていうお話なんですが もう随所にひたすらにハラドキがちりばめられております。 紙幣の紙作りから印刷までの工程を結構詳細に(正しいかどうかは別として)描いてあったりして まぁその辺はちょっとくどいって言うかもうちょっと省いても良かったのでは?? っていうくらいに。
偽札の製造工程はまぁ割と偶然出来ちゃいましたって言うかなんとかなっちゃいましたっていうやや強引ぼかったりもする(それなりに苦労はします)んですが いざ偽札使うぜってところで予想外のトラブルとかに見舞われたりして良い感じ。 しかも ちょっとこれはもう無理でしょゲームオーバーでしょっていう展開にもなったりして盛り上がります。
読み終わった直後にテレビで偽札犯罪の実態!! みたいなのを目にしたり 某植物園で物語りに出てきた紙幣の原料になる樹木を実際にたまたま目撃したりとか 至って個人的な事情だけどそういうのが更に盛り上げてくれた。
この手の犯罪モノってリアルでハードボイルドで殺伐としてる感じになってしまいがちだと思うんだけど これは良い具合に丸くなっていると言うか例えは良くないかもしれないけどある意味では『ズッコケ三人組』的な雰囲気もあったりして率直に楽しめます。 あんまり血飛沫が舞いすぎると重たいですからね。 それはそれで凄く好きですけど。
主人公チームが痛快で軽快で冗談飛ばしまくりで 敵の893は怖いんだけど間が抜けてたりして。
んで ラスト数10ページでちょっとおいおいこれはヤバイだろ?? この流れは回収しきれない… ラスト駄目な終り方臭いな… って思ったんだけれどもそっからのトリックと言うか話の仕舞い方は思わず飛び上がった。
ラスト凄く好きです。 エピローグはもっと好きです。 ナイスな感じで作者さんも登場しますwwww エピローグに関しては批判的な意見が多いようですが この作品の雰囲気には合ってるんぢゃないかなーと個人的には思います。
かなりのテンポでバンバン状況が良くなったり悪くなったりと 目まぐるしく進んでいくので目が離せないと言うか物語に強く惹き込まれる感覚は中々秀逸。 ちょっと長くて偽札作りに関する講釈っぽい部分はややダルく感じることもありますが 恐れずに手にとって頂きたいですね。 読み始めたらきっと一瞬です。
強めにオススメしておきます。
真保 裕一 講談社 (1999/05) 売り上げランキング: 49398
おすすめ度の平均: どきどきはらはら 楽しめる作品です 話の作りが秀逸。全く長さを感じさせない。
真保 裕一 講談社 (1999/05) 売り上げランキング: 48663
おすすめ度の平均: 良いですね。 想定外です 偽札作りもクライマックス!
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